平和と戦争の教育
終戦の日
今日は終戦の日。平和が77年続いた。
「戦争はいけないことだ」「平和は尊い」
戦争を体験していない私でも幼い頃からわかっていた。
しかし、体験者から見れば、平和ボケしているように見えるだろう。
平和ボケになるくらいこの世の中、特に日本は平穏だ。
戦争とは無縁の世界を望むが、戦争を忘れて良いわけではない。
今も世界のどこかで戦争や侵攻、紛争が起きている。
戦争の恐ろしさ
戦争を体験していないのに、戦争が恐い理由は、小学校での教育のおかげである。
社会科の時間に、日本が戦時中の戦場を撮ったビデオを見た。
銃声と共に倒れる兵士、血まみれ負傷者など、小学生にとっては刺激が強く、恐怖心を植え付けるのには十分だった。
また、図書室においてあった唯一の漫画「はだしのゲン」を興味深く読んでいると、原爆投下直後の描写が目に入ってきた。
皮膚が溶けた人、黒焦げになった人、生きたまま火に焼かれている人。
あまりの生々しさにショックを受けたのを覚えている。
戦争体験者の講演や長崎へ行ったときに見た原爆資料館の写真など、私は戦争の悲惨さと平和のありがたさを身に染み込ませた。
これからの教育は?
平和と戦争の教育で問題なのが、写真やビデオを見せる場面である。
小学生にしては刺激が強すぎる。
下手すれば、性格に悪影響を及ぼしてしまう。
しかし、現実に起きうることをわからせるには、体験者や記録が大事である。
映画やゲームの生々しいシーンによって耐性を持った子供がいるように、
リアリティがないものでは、本当の恐ろしさを知ることはできない。
幼い頃から「暴力はいけない、戦争はいけない」ことを教えておいて、
人格や理解が足りてから、写真やビデオを見せる。
ということが妥当であるが、その頃には血の描写のあるゲームやアニメに触れているだろうし、
人格が影響されやすい思春期が終わるのを待つのは少し長い気がする。
さいごに
終戦の日というものを作らなければ、私たちは簡単に戦争を忘れてしまうでしょう。
この日だけでも、戦争で亡くなった方に黙祷を捧げ、平和について考えていきましょう。
いつか、戦争がなくなりますように。